センターについて

設立の経緯、LOGO 説明、4つの活動の柱

1. 設立の経緯

・日本のキリスト教会は、世界のキリスト教会に呼びかけて、2015年11月に、第3回マイノリティ宣教国際会議を開催しました
・この国際会議で私たちは、日本においてマイノリティに対する差別と憎悪が蔓延する現状をのりこえていくために、国内・海外の諸教会との連携を深め、キリスト者として和解と共生のための実践を共に重ねていく必要性を共有しました。そして私たちは、「マイノリティ宣教センター」を設置する準備をはじめ、2017年4月設立するに至りました。
・私たちは、4つの取り組みを軸に、この社会が多民族・多文化共生の豊かに根づく平和な社会となることをめざします。「共生のための天幕をひろげよう」。これが私たちの合言葉です。

2. Logo 説明

マイノリティ宣教センターの文字 (Center for Minority Issues and Mission) が囲んでいるのは、イエス・キリストの荊冠です。これは、わたしたちの罪の象徴であるとともに、イエスがつねに虐げられた者とともにあり、そしてともに苦しんでおられることの象徴です。荊冠の内部に描かれているのは、「エッサイの株」です。あらゆる破壊の後にも、切り株から主が残された新しい芽が萌え出るとの聖書(イザヤ書 11 章)をモチーフにしたものです。デザインは、沖縄を拠点に活動している「つくらし=つくる × くらし」(http://tsukurashi.jp)の松原雅裕さんが手がけました。

3. 4つの柱

(A)人種主義との闘い

➀ マイノリティ円卓会議
差別の当事者であるマイノリティを中心とする連席会議を開催し、それぞれが置かれている状況を共有し共通課題を模索します。
② 「国際人種差別撤廃デー」(3月21日)
国連が定めている「国際人種差別撤廃デー」を記念して、日本の各教会・団体が共同して集会を開催します。
③ 海外教会との連帯
台湾の原住民宣教、オーストラリアのアボリジニ宣教、アメリカ・カナダ・ドイツの反レイシズム運動、南アフリカの反アパルトヘイト運動などの海外教会の実践に連帯します。
④ 日本の法制度実現と国際人権活動
日本の政府と国会に対して「人種差別撤廃基本法」や「外国人住民基本法」の制定を働きかけるとともに、国際人権機関へのNGO報告、国連特別報告者の日本公式調査招請などの活動を進めます。

(B)ユース・プログラム

➀ マイノリティ・ユース・フォーラム
大阪・北海道・沖縄などの地域で現場研修とワークショップを中心とする宿泊プログラム(三泊四日)を企画・実施します。
② 「青年と宣教」のための作業部会
各教派の青年委員が集い、ユース・フォーラムの企画などを討議します。国内・国外の青年プログラムに関する情報交換の場としても活用します。
③ カフェの開催
マイノリティ問題に関わりを持つキリスト青年の交流の場として、カフェを開きます。参加者のニーズにあわせて、ミニ講演・コンサート・写真展・映画上映・祈り会などを企画します。
④ 日本・在日教会の青年リーダーシップ育成プログラム
マイノリティ関係の現場研修・インターン、国内・海外の関連会議への派遣など、青年のリーダーシップ育成をサポートします。

(C)和解と平和のスピリチュアリティ開発

➀ 聖書研究フォーラム
マイノリティ問題に関連する神学研究、キリスト教教育、国内・国外の宣教活動などを共有する場をつくることで、キリスト者のゆるやかな学びのネットワーク形成をはかります。またその成果を、国際会議などでの聖書研究その他に活用していくことをめざします。
② 合同フェスティバル企画
書研究フォーラムの成果を活かして合同フェスティバルの企画・準備を行います。祈り・ダンス・演劇・ゴスペル・礼拝などを通して多民族・多文化共生を体感できるような場の創出をめざします。

(D)国内外への発信

① 広報誌『センター通信』(年4回、日本語・英語)
② 『マイノリティ情報・研究』(年1回、日本語・英語)
③ ブックレット/リーフレットの発行(年1〜2冊)
④ インターネット(ホームページ運用、SNSでの広報)

4. 役員・スタッフ

・理事長  李 省展 (在日大韓基督教会)
・副理事長 吉髙 叶(日本バプテスト連盟)
・共同主事 デイビット・マッキントッシュ
・共同主事 渡邊さゆり